TITLE-FF3
『忍者と賢者』
「ろっ、65500ギル!?」
大魔道師達と光の少年達との戦いで生み出されたエネルギーを注ぐ事で完成した『鍵』の片方を用いて
古の大戦で用いられた武具や魔法が封印されたと言う『禁断の地』に足を踏み入れた。
最深部
ー冒頭に戻る
*
「どうしよう、お金足りる?」
クリスタルの名前を冠する防具を、クラス8の魔法を、と目に付いた品を満足の行くまで。
新たな称号を得た高揚感の冷めきらぬ間に景気よく揃えて、気が付くと、少年達が日頃の小さな努力でコツコツと貯めていた財布の中身は大分軽くなっている。
「いや、多分足りねえな……悪い」
一番散財した自覚が有るナイトの少年は視線を逸らす。
ギルもそうだがキャパシティにも自信が無い。
くのいちが守っていた妖刀マサムネの使い勝手を試してみたいと言う欲望にかられ、魔剣士とナイトを往復していた所為だ。
*
「……えっ!あの銀色ドーナツ(仮)って武器だったの?」
浅層のとある石段の上に、不自然に浮いていた謎の輪。
録音用円盤にも似ているが少年達の興味の範囲外であり、誰かが面白がってドーナツではないかと言い出し、
「賞味期限切れて何年経ってんだよ」と別の誰かがツッコミを入れ、気味が悪くなり足早に通過した。
「…………」
女戦士スキュラが苦笑する一方で、ガーディアンの方は笑いの壺に嵌ったのか、鎧越しでも分かる程に巨体を震わせている。
浮遊大陸07:『忍者と賢者』
土ジョブ(魔道士)トリオのお株を奪う悩ましいジョブ。